
長崎検番 検番とは芸子(芸者)が所属する事務所で、全盛期は二百数十人の芸妓、舞妓がいたそうです。現在は17名です。

史跡料亭花月 ここの柱には坂本龍馬が付けたと云われている刀創があります。現在も営業中で、芸子さんも呼べます。

見返り柳 かつての花街への入口(山の口)に立つ柳の木。花街へと足を運んだ人々が、ここで振り返り丸山遊女との別れを惜しんだらしいです。

忍び坂 丸山遊郭で遊んだ人々が帰る際、丸山の大門を通るのは気が引けるというので、この裏階段を通っていたことから名付けられたそうです。
※上の写真は全て長崎市公式観光サイト「あっとながさき」より転載 https://www.at-nagasaki.jp/
そんな丸山の近く、思案橋停留所の次の終点停留所に「正覚寺下」があります。元々は思案橋停留所が終点だったそうですが、なんでも、当時力のある人の妾宅が清水寺辺りにあったので、その近くに「正覚寺下停留所」を設けたとかいう伝説があるところです。
今回、お話を頂いた物件が、正覚寺下近くの高平町にあります。

かなり渋い外観ですね。10年近く空き家だそうです。
昭和40年代の建物で、室内の造作がよかったので、古さを生かした内装にしたいと思いました。せっかくの逸話がありますので、コンセプトは「花街近くの妾宅」です。

リノベーション後の外観。実際は3階建てで道下に1階があります。道路並みの2階は車庫にしました。

玄関には当時のままの下足箱が。なんとナショナル製です。

畳だった居間に床を貼りました。そのままの床の間に合わせて、ビンテージ調の床材にしました。

建具は光を通すものがよかったので、障子にしました。

襖には梅の絵が。丸山の遊女たちが信仰した「梅園身代わり天満宮」にちなんで。

この欄間が恰好良くて絶対に残したいと思いました。


そのままの天井と床の間。細かいところの造作がおしゃれですね。

玄関はアルミのフラッシュドアです。レトロな玄関周りに合うようにLED照明もクラシックなフォルムのものにしました。

バルコニーには造りつけの花台があります。花を愛でる暮らしができそうです。

バルコニーからの眺め。町並みは変わっていきますね。

水周りは全て新しくしましたが、元からあったペンダントライトが妙にマッチしました。

古いタイルは僕好みです。
一応賃貸物件として作りましたが、僕の偏った好みで仕上げたので一般うけしそうにないですね。
